〜Grow me!〜



何だかさむ・・い

薄目を開けてみればどこかでみたような気がする天井が見える

(あれっ?ココは確か)

寝ぼけなまこで上半身を起こしてみれば東方司令部の執務室だと思い出す室内は明るいが窓の外からみえる景色は時間の流れを感じさせるぐらいに暗く窓と反対の出入り口の上にある時計をみると夕方をとっくに過ぎていた。

「あっちゃー・・・アルはもう宿だろうな」

 

 頭を掻きながらこの部屋の主を見ると机に突っ伏したまま微動だにしないので近くに寄ってみると寝息をたてているのに気が付く

あ、やっぱし寝ているこうして喋らずにいる方が・・・

って、何考えてるんだようわぁ〜・・・!!

つい目がそれて顔を赤らめるこの前会った時に口説き落とされてしまってから何気に気恥ずかしくていつものように悪態ついていつものような態度でいてしまう。

 

・・・なんで俺?・・・

こう問い返せば君だからいいとか言ってるが

今まで女には困らない程モテるヤツが自分に言ってるのが今でも信じられない。こんな年端もいかない子供で、しかも男だし、何もいいとなんてないはずだ。 口説かれた時の事を思い出しながら寝ているロイの後ろに立ってみると思っていたよりも広く大きい背中を見て思った

こんなにでかい大人が、かぁー・・・

「でも俺も好きだからな」

聞こえない程度でつぶやくとロイの背中に手を置きぬくもりを感じ人肌ほどの温かさで気分が妙に落ち着く

 

 告白してきたのはコイツだけど前からやけに気になる存在だったいつからとかどこが気になっていたとは今でも気が付かないけどこんな気持ちなんて伝えるのにはあまりに非現実的でいつか消えていくんだろうと思っていたところに告白。 実は罰ゲームでしたとか悪戯とか思ったけど

いつも冷静な嫌味ばかりなヤツが珍しく顔を赤くして子供みたいに感情的になって・・・

「ぷぷぷっ!あんな顔はじめてみたな」

 思えばこんなに背中を触っているのもはじめてで手を置いたまま離せずに思いにふけってしまっている

 

 寝ているんだよ、な?

ロイの顔を見ようにも隠れたままなので全く見えない

「大佐こんなトコで寝ていると風邪引くぜ?」

        返事を待ってみても応答がない







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